神奈川県湘南で酸素バーナーを使い、ボロシリケイトガラス(耐熱ガラス)をメインに用いて作品を手掛けています。以前、吹きガラスをしていたこともあり、二つの技法を合わせた作品も作ります。ガラスの持つ輝きや景色を映す美しさを大切にしながら、手作りの温かみのある作品を目指し、日々制作しています。
しなぷす(Synapse)とは
神経細胞が情報を伝達する器官のような物です。アイディアを生み出す閃きや、制作する時の指先の感覚、またガラスを通して、多くの人達や社会と繋がりを持って行ける様に願いを込めて名付けました。
圧縮酸素とガスの混合で高温の炎を出す酸素バーナーを使い、最大2000℃ほどの炎でガラスを成形していく技法です。
吹きガラスのように窯の中で液体状に溶けているガラスではなく、材料の段階で棒状や、筒状のガラスをバーナーの炎で部分的に溶かし、成形していきます。
制作する作品によって複数のメーカーの様々なサイズのバーナーを使い分けています。
酸素ボンベ
プロパンボンベ
バーナーワークの燃料となる2種類のガスボンベ。
ガス圧を変えることにより、炎の大きさ、勢いを調整します。
完成後のガラスは常温のまま冷ましてしまうと割れてしまう可能性があるので、窯の中でゆっくりと冷まします。
また、キルンワーク、スランピングなどの作業を行います。
冷めた状態のガラスを削ったり、磨いたり、穴あけ等の加工をします。
ボロシリケイトガラスとは、ホウケイ酸ガラス、耐熱ガラスとも呼ばれています。
ホウ酸を混ぜて熔融し、軟化する温度や硬度を高めたガラスです。
熱した時の膨張と冷める時の収縮が、一般的なガラスよりも小さい為、急激な温度変化にも対応可能です。
耐熱性・耐薬品性に優れていることから、理化学器具や台所用品などにも用いられています。